小説仮面ライダー全員集合100

安達明日夢は、高校3年生になっていた。

響鬼の弟子になる夢を諦めそれは京介に託し、新たに自分を鍛えようと様な活動にチャレンジしている高校生活である。

そんな中、ちょっとした不注意が原因で高校2年生の昨秋、交通事故に遭ってしまい、瀕死の重傷を負ったが、担当医の椿秀一の名執刀で入院1月、全治3月で回復し、普通に運動し鍛えることが出来る体に戻った。

入院中、椿の言動に感激し、自分も医学の道を志したいと強く思った。

それも、椿の勤務する関東医科大学に合格するんだ。そしてゆくゆくはこの椿について医学を存分に学びたいと。

ヒビキに相談すると一も二もなく賛成してくれた。

それからの明日夢は、母親も驚くほどの猛勉強ぶりであった。

3年生になったばかりの模擬試験でもかなり高い合格判定が出ている。

しかし、まだまだ安心は出来ない。明日夢は手を抜くことをしない。

しかし、体を鈍らせてはマイナスなので、夕方のひとときのジョギングや筋トレは欠かさない。

その途中、つい見てしまったのだ。妙な怪人魔化魍とは違うようなが老人を襲い、そこにある青年が立ちふさがり、そのまま怪人は退散し二人は老人の家へ向かっているようだ

明日夢は久に二年前の興奮が甦った気持ちになり、二人の後をつい尾けていた。

現実界の本郷猛は、その夕、30数年ぶりに母校の城南大学生化学研究室を訪れていた。

恩師緑川博士に学んだあの若き日

仮面ライダーになった当初も自らを強化することやあるいは後輩の風見をのっぴきならぬ事情で改造人間化することなどでその研究を活かし続ける、その元を培った学舎

今の自分を更に強化する必要性を感じた本郷は、基本に返ろうと思いたったのだ。

ルリ子の紹介で、本郷のかつての同僚で今は、教授となっている沢田が本郷の肉体を調べることに協力してくれるということでその日の訪問となったのである。

彼の実際を熟知している沢田は、深い事情は聞かずに、協力を確約してくれたが、そのとき携帯が鳴り、加賀美からのゼクト本部招集メッセージが入る。

すまんが、来週また連絡する。本郷は、頼み事をするのに中座する無礼を友に深く詫び、再び戦場へと足を向けるのであった。