あゝ、無情

 一昨日の夜、NHKドキュメンタリー・Eテレ特集で『原爆と沈黙〜長崎浦上の受難〜』が放映されていた。長崎の「浦上」はもともとクリスチャンが多く住むことで知られた地区で、そこが長崎原爆の爆心地となったらしい。そして「浦上」はクリスチャンの住む地域として、元々、被差別部落としての扱いを受けていたことも知った。

 その挙句、今度は被爆の中心地となったことで“ 浦上のピカドン ”と、またさらに差別されることになったのだ。被爆者である浦上の人たちは、自らが浦上の出身者であることも、被爆者であることも、やがて隠して暮らすようになった、という。

 ・・・こんなむごいことがあっていいものだろうか? 同じ長崎市在住で、被害者でもある人々が被爆中心地の人々を差別し蔑んでしまう構造に、言いようのない遣る瀬無さを感じた。

 人間とは何と愚かで悲しい生き物だろうか。いかなる差別もない世の中であって欲しい。

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